試験的に、1月の月曜、土曜に花粉症外来を立ち上げました。

継続するにあたり色々考えることがあり、もうやめてしまうか迷いましたが、患者さんの利便性を考え2月も継続していきたいと思います。

まず、事前に知ってほしいことがあり、花粉症外来を予約する前に一読お願い致します。

花粉症とは?

そもそも花粉症は、異物(花粉)に対する生体防御反応(くしゃみ、鼻みず、鼻づまり)が過剰に起こる病態を言います。つまり、アレルギー性鼻炎の一種です。

鼻の中を観察して花粉症かな?と疑いは持てますが、確定診断には鼻みずの中の好酸球(こうさんきゅう)というアレルギーの証拠となる細胞を見つけ、原因物質を皮膚や鼻腔での反応や血液中の抗体の量を測らなければなりません。

アレルギー性鼻炎について

過去ブログです。お時間があればご参照下さい。

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花粉症と似た病気は?

花粉症と鑑別が必要な代表的な病気として、以下のものがあります。

  • ハウスダストなどの通年性アレルギー性鼻炎
  • 血管運動性鼻炎
  • 老人性鼻炎
  • 妊娠性鼻炎
  • 薬物性鼻炎
  • 乾燥性鼻炎
  • 鼻中隔弯曲症・肥厚性鼻炎
  • 急性副鼻腔炎・慢性副鼻腔炎
  • 好酸球性副鼻腔炎
  • 特異的肉芽腫性鼻炎
  • 腫瘍性疾患(乳頭腫、悪性腫瘍)         など

たかが花粉症と思いきや他の重症の病気が見つかることもあります。実際に試験運用中にも他の病気が見つかる方がいらっしゃいました。

耳鼻科に受診する意味

花粉症、特に鼻に症状がある場合は耳鼻科が専門科となります。ほとんどの場合に鼻症状があるかと思います。

その耳鼻科で「花粉症」と言われるのと、他科で「花粉症と言われるのでは重みが違います

耳鼻科で花粉症と言われたのなら、この人は花粉症なんだ、他に鼻の病気はないんだなと、他の医師は思うわけです。責任重大なのです。そのため当院では診断を重要視しております。

花粉症で本当に困っている方を少しでも助けたいと思っております。

診断がついておらず取り合えず薬だけが欲しい方はご希望に添えない場合があります。ご了承下さい。

医療用と同成分の市販アレルギー薬もあります
  • アレジオン®(エピナスチン)→先発品名:アレジオン
  • アレグラ®(フェキソフェナジン)→先発品名:アレグラ
  • エバステル®(エバスチン)→先発品名:エバステル
  • アスミン®(ケトチフェン)→先発品名:ザジテン
  • ストナリニ®(セチリジン)→先発品名:ジルテック
  • アルガード®(メキタジン)→先発品名:ゼスラン、ニポラジン
  • アレジン®(アゼラスチン)→先発品名:アゼプチン
  • クラリチン®(ロラタジン)→先発品名:クラリチン
  • タリオン®(ベボタスチンベシル)→先発品名:タリオン
  • 小青竜湯(漢方薬)

ご自身が使用している薬が市販薬にあれば、薬局で購入することもできます。

運用方法について(2月28日更新)

本年度の花粉症初診外来は終了致しました。

初診の方は必ず花粉症初診外来をお取り下さい。
絶対に花粉症再診外来を取らないで下さい。
初診の方が花粉症再診外来を取ったとしても診察できませんでのご注意下さい。

翌年以降の方は花粉症再診外来で大丈夫です。

ご迷惑をお掛けしますがよろしくお願い致します。