お陰様で、開院してから200名以上の方が補聴器外来を受診しております。
補聴器外来をさらに発展させるために、各補聴器メーカーにお願いし、とうとう当院でも常時6大メーカーと国産の補聴器が調整できるようになりました☺
調整できるメーカーは以下です。
- リオネット
- オーティコン
- シグニア
- GNリサウンド
- フォナック
- ワイデックス
- スターキー
他の補聴器専門店や眼鏡店で購入したものでも調整可能です。その他のメーカー(NJH、コルチトーン、パナソニック、JAなど)やOEM製品(納入先商標による受託製造品)、集音器は調整できません。
受診の流れ
- (初日)耳鼻科外来へ受診
当院の耳鼻科を予約し受診してください。その際に補聴器は必ず持参してください。購入した補聴器店や眼鏡店に報告する必要はありません。お気軽に受診してください。
- 聴力検査、補聴器適合検査を実施
まず、ご本人の聴力を把握するために聴力検査を行います。その後、補聴器を装用しどのくらいの音が聞こえているかを検査(補聴器適合検査)し、どのように音を増幅しているか波形(補聴器特性図)を確認します。
- 言語聴覚士による補聴器調整
検査結果に基づき、専門の言語聴覚士が補聴器を調整致します。初めはうるさいかもしれませんが、数週間で慣れていきます。
- (2回目)ことばの聞き取り検査、補聴器適合検査
もう少し聞こえを良くしたい場合は後日再診して頂きます。2回目は言葉がどの位聞き取れているかを検査します。いわゆる音質の検査です。まずは補聴器を付けていない状態で検査(語音聴力検査)をし、次に補聴器を付けた状態で検査(補聴器適合検査)を実施します。
- 補聴器調整
検査結果に基づき、専門の言語聴覚士が補聴器を調整致します。ここが腕の見せ所です。
- 3回目以降
満足するまで調整を繰り返します。検査結果で十分な良い結果が出れば終了となります。
茨城県央~県北の補聴器事情
当院に補聴器を持ち込まれる方は東海村だけではなく、近隣の日立市やひたちなか市、水戸市などからも多くいらっしゃいます。その補聴器の調整を見ると、とても残念な調整をしている場合がほとんどで、眼鏡店だけでなく補聴器専門店であっても上手く調整できていないこともあります。
原因としては、①正しく聴力が評価できていない。②耳栓があっていない。③そもそも調整方法が間違っている。が多いです。また、鼓膜に穴が空いた(鼓膜穿孔)状態で補聴器を装用していることもあります。鼓膜穿孔状態で補聴器を装用すると耳が痒くなりやすく、耳漏が出て補聴器の故障の原因にもなります。当院では補聴器を装用する前に鼓膜の穴は手術で塞ぐことをお勧めしております。鼓膜の穴を塞ぐことで、聴力の改善、耳漏の停止が期待できます。
お気軽にご相談下さい。