CT検査とは?

 CT(Computed Tomography:コンピュータ断層撮影)とは、X線(放射線)を利用して身体の内部(断面)を画像化する検査です。画像処理を行うことにより、身体の細かな情報を得ることが可能です。

 CTと思い浮かべると、絵のようにベッドに寝た状態で大きな筒の中に入るイメージがありませんか?
それはマルチスライスCTといって多くのX線照射装置が並び、体の周りを1周して撮影するものです。昔は4列、8列と少ないものでしたが、徐々に数は増えていき最新のものは320列のCTも存在します。
 当院のCTはコンビームCTといって、歯科で使用されているものと同じ系統のものです。コンビームCTの最大の特徴は、座ったまま撮影でき、被爆量が格段に少ないことです。

モリタ製のコンビームCT

 当院のCTは数あるコンビームCTのメーカーの中で、高精細なモリタ製作所のものを導入しております。モリタ製作所のコンビームCTは大学病院などでも導入されております。

座ったまま検査可能

 これが当院のCTです。コンビームCTは座ったまま検査をするのが特徴です。もともとは歯科領域で歯科用CTとして使用されていたものを顎顔面領域に応用したものです。従来のレントゲン検査も可能です。

 椅子に座った状態で、周囲のアームが回転して撮影します。撮影時間は数分かかります。

被爆量の少ない検査です

 CTと聞けば被爆量が多いイメージがあります。確かに、従来のCTの被爆量は少ないとは言えません。従来のCTで胸のCT検査を施行すると6.9mSvの被曝線量があります。副鼻腔のCT検査は2mSv です。

 当院の副鼻腔CTは0.04mSvで胸部レントゲン検査0.05mSvと大差がありません。自然放射線ですと飛行機移動による東京⇋ニューヨークが0.19mSvとなりますので、それよりも少ないことが分かります。

高精細です!

 耳の中には「耳小骨」と呼ばれる、人体で最も小さな骨が存在します。耳小骨はツチ骨・キヌタ骨・アブミ骨からなり、おおよその大きさはそれぞれ8㎜・5㎜・3㎜です。
 モリタ製のコンビームCTは耳小骨も綺麗に見えます。写真はモリタ製作所のHPから抜粋しておりますが、赤丸で囲った部分が耳小骨です。
当院は開業して半年足らずですが、真珠腫性中耳炎鼓室硬化症耳硬化症中耳奇形コレステリン肉芽腫内耳奇形蝸牛の石灰化など、数多くの耳科疾患を診断致しました。耳の術後経過も診察可能です。画質は総合病院と遜色はありませんし、院長は画像診断も出来ますので、その場ですぐに説明が可能です。

 鼻疾患ももちろん検査可能です。慢性副鼻腔炎はもちろん、副鼻腔腫瘍副鼻腔真菌症顔面外傷による骨折などが診断可能です。
 副鼻腔の病気を確実に画像診断するにはCTかMRIしかありません。副鼻腔のレントゲンは診断に有用という科学的根拠に乏しいとされ、推奨グレードC1と低いエビデンスレベルです。いつまで経っても治らない鼻症状は一度副鼻腔CTをお勧め致します。

料金

気になるCT料金ですが、3割負担で約3500円です。その他処置がある場合は別途料金がかかります。